バレエの仕草の意味とは?
ここでは、「バレエの仕草の意味」についてお話します。
クラシックバレエに興味はあるけれど、まず何を観にいけばいいのかわからない。
そんなふうに思っている人はわりと多いのではないでしょうか?
バレエの演目の中で、一番有名なのは、白鳥の湖です。
オーボエが奏でる悲しげなテーマに、四羽の白鳥のメロディ。
白鳥の湖の劇中歌は、誰もが耳にしたことのある名曲ばかりです。
振付もとても派手で、バレリーナの32回転も見られます。
ひとつひとつの仕草もとても美しいものです。
そんな白鳥の湖では、マイムも多用されます。
バレエの世界では言葉が使われないので、
マイムとよばれる身振りや手振りが言葉の代わりとなり、特定の意味を持ちます。
白鳥の湖の劇中に出てくる代表的なマイムには、次のようなものがあります。
「私」手のひらを上にして胸にあてる。
「貴方」手のひらをうえに、その人のほうに差し出す。
「王・王妃」片手を頭の上に、手首を曲げておき、
そのまま横に引いて王冠をイメージさせる。
(または両手を頭のうえに、王冠をイメージさせるように手首を曲げて手を立てる。)
「踊る」両手を上にあげ、くるくると交差させる。
「殺す・死ぬ・呪う」こぶしをつくった両手をお腹の下辺りでクロスする。
「いやです」顔を背けて手のひらを相手のほうに押しやるようにする。
「違います」頭をふり、手のひらをしたに、両手をお腹の下あたりで交差させる。
「愛する」手のひらを上に、両手を胸の前に合わせる。心臓を両手で抱きしめる仕草。
「結婚」差し出した左手の薬指を右手で指し示す。
「誓う」片手は胸に、片手は人差し指と中指を立てて天に向け、天に誓うイメージ。
「美しい」手の甲を顔の横におき、反対側のほほまでくるりを手の甲でなでる。
特に詳しくマイムを知らなくても、
ダンサーたちの身振り手振りや表情でだいたいのお話の流れはわかります。
ただ、知っているとストーリーがより理解しやすくなり、劇が楽しめます。
心・技・体を併せ持つ感性が必要
バレエダンサーや役者、音楽家など、
パフォーマンスの世界に生きる人間にとって、心技体は非常に重要な要素です。
トップレベルでのパフォーマンスを行うには、
これら全ての要素がバランス良くそろっていなければなりません。
バレエにはそれらに加えて、芸術性、表現力も要求される世界なのです。